遺言の見本や雛形14
外側 | 封筒 | (0) | 総合例 |
---|---|---|---|
(1) | 妻に全部あげる | (9) | 相続人が不仲である |
(2) | 妻に不動産、子供に預貯金を相続させる | (10) | 身体障害者の子供がいる |
(3) | 相続割合を指定する | (11) | 子供の認知 |
(4) | 内縁の妻にすべてあげる | (12) | 介護でお世話になっている方 |
(5) | 個人事業主の方で長男に全てを譲る | (13) | 行方不明の推定相続人がいる |
(6) | 株式会社の経営を長男に全てを譲る | (14) | 介護でお世話になっている方に |
(7) | 相続人の廃除 | (15) | 葬儀やお墓に希望がある |
(8) | 予備的遺言を入れる | (16) | 永代供養を考えている |
負担付遺贈
遺 言 書
遺言者 大津義文は、次のとおり遺言する。
第1条
遺言者は、わたしの有する下記の不動産を、大阪府大阪市京都橋町滋賀14番地25在住の姪大津花江(兄大津直二の長女・昭和35年5月18日生)に、下記ただし書きの負担付きで遺贈する。
ただし、受遺者大津花江は、わたしの愛犬ローラー(雑種)を飼育し大切に世話をすること、およびローラーの死後はわたしが生前に契約したペット霊園京都愛犬成仏センター(大阪府大阪市中央区菊人形京都滋賀町35番42)に埋葬すること。
(1)土地 所在 京都府亀岡市滋賀離宮大阪高原
地番 203番12
地目 宅地
地積 184平方メートル
(2)家屋 所在 京都府亀岡市滋賀離宮大阪高原
家屋番号 203番
種類 居宅
構造 木造スレート葺2階建
床面積 1階74平方メートル
2階52平方メートル
第2条
遺言執行者には下記の者を指名する。
住所 京都市中京区西ノ京東月光町○△番地
氏名 大島 真一
職業 行政書士
なお、上記の者の遺言執行の報酬は金○万円とし、姪大津花江の相続分より支払うこととする。
私は、上記のとおり全文を自書で書き下ろし、署名押印する。
平成○○年8月23日
住所 京都府亀岡市滋賀羅生門大阪南町4-5-12
本籍 滋賀県大津市浜大津大阪寺5-12
氏名 大津義文 印
昭和22年12月13日生れ
※ 補足
負担付遺贈の場合、「相続させる」旨の負担の履行がない場合にも、当該の遺産分割効果の発生原因である遺言自体を、執行者や、他の相続人取り消し請求することはできないと解されております。したがって、取消し請求を可能ならしめるために作成する場合には、負担付遺贈とするのが無難です。
本人の死後、誰がその人の面倒を見るのか、生活費はどうするのかといったことを決めておき、その内容を記載します。遺言がなければ健康な子供もそうでない子供も同じ相続分となります。上記の場合、遺言を書くことによって、障害のある子供を面倒を見てくれるように、長女により多くの財産を負担付きで遺贈させる旨の条件を付けることができます。
障害の程度によって生前に、別の成年後見人を家庭裁判所で選任してもらうことができます。また、未成年後見人は遺言で指定しておくこともできます。
※ 注意
書き方については、縦書き、横書きは問いません。
書くものについては、筆、ボールペンなど書くものは何でもかまいません。ですが、鉛筆書きは第三者が勝手に内容を変更したりすることができるので、原則有効ではありません。
また用紙には、長い年月の保存に耐えうる用紙を使用することが望ましいといえます。
用紙についても、和紙・洋紙など何でもかまいませし制限はありません。ただ、長期にわたって保存する恐れがあるので、長い年月の保存に耐えうる用紙を使用することが望ましいといえます。また、用紙が複数になった場合は、用紙と用紙の間に契印を押してください。